2016/09/01(木) 19:50
今日から9月。今日は防災の日です。日々の備えの大切さを痛感させる災害の報の多い一年です。
昨日視察したタイ北部のチェンマイから首都バンコクへと移動しました(写真)。
タイも日本同様南北に長い国で、バンコクとチェンマイの距離は約700キロ。東京―岡山間に匹敵します。
今日はバンコクでタイの経済事情などについて関係機関を訪問し、関係者と懇談しました。
日本では、昨日、小池百合子都知事が築地市場の豊洲への移転を延期することを発表しました。
築地市場の老朽化に対応し、築地地域の有効活用・再開発を可能にする築地市場の移転は、議論自体は40年におよび、豊洲への移転が計画されてから15年、都議会や都庁で様々な議論が行われ、卸売り業者など市場関係者との調整も経て、ようやく移転決定となり、11月7日の移転が決まっていた事案です。
小池知事が問題視している土壌汚染についてもすでに7回もの調査が行われ、問題なしとの結果が示され、環境影響評価は公表もされています。
長きにわたる議論をし、都議会の議決を経て決まったことを、憶測に基づいて延期するというのは無責任なように感じます。
大きな問題として、11月7日を前提に準備を進めてきた、業者や関係者は大混乱をし、無駄になるお金や労力は大変大きなものになるでしょう。この補償をどうするの
か、これから検討するとされており、対応は不明確です。
築地市場の跡地での道路整備に関しては、東京オリンピック・パラリンピックの選手村へのアクセスのために必須であるにもかかわらず、計画がどれほど遅れるかも不明確です。
どの程度の期間延期するかを決めるのは1月以降とのことです。
延期の発表後、テレビや新聞では、築地市場の老朽化の現状を伝える記事が増えてきたと聞きます。
いつまで延期するのかわからないまま、あの老朽化した築地市場で市場は営まれていきます。
私も、都議会議員時代には、築地移転に不熱心な当時の青島都知事に対して、その必要性を熱弁し、石原都知事のもと、平成16年には「豊洲新市場新計画」をまとめるなど、思い入れの深い事業です。
小池都知事には、都庁幹部や都議会の意見もよくお聞きいただき、冷静な判断をお願いしたい。